「鳥のうた」セルフライナーノーツ

セルフライナーノーツ続けんのかい。

「鳥のうた」本文サンプル by 土岐つばめ on pixiv

この間のコミティア108で完売しましたー。
ありがとうございます!
コミティア99で発行、その後少し増刷もしました。
絵も古いので再刷は多分しません。
ZINさん委託分も完売です。
ご購入いただいた方は本当にありがとうございました。
でもダンボールの中にひょこっと数冊出てきちゃったらそ知らぬ顔をして次のコミティアで並べますよ!
在庫管理は常に適当です。

コミティアに参加して3冊目。
この辺りからだいぶ私のカラーが強くなってきました。
というか出さざるを得なくなってくるのですね…。
だいぶ切り売り感が強くなってきてます。

私は高校時代スーパーキョロ充だったのですが、ギャルにもなれず、オタクにも徹することも出来ず、どっちつかずでとにかく目立たず騒がず自分を殺し、流行ってる髪形を無難にして、流行ってるルーズソックスを無難に履き、カラオケではTKを頑張って歌う、つまらないJKでした。
好きなものを好きだと言えるヲタク部の子も、一度しかない女子高校生の時期をはっちゃけて過ごすギャルの子らも今思うと楽しそうでとても羨ましかったですね。
そういう憧れが瓦屋さんとエリちゃんに投影されているような気がします。

プロローグと、ラスト近くの英語の教科書の和訳問題に出てくるポール・ギャリコの「スノーグース」は実際私が高校生の頃の英語の教科書に載っていて、非常に心揺さぶられたので使いました。
というか、スノーグースのようなテーマのお話を描きたいと思って瓦屋さんとエリちゃんの話が出来たと言った方が近いかもしれません。

ラヤダーの気持ちも、フリスの気持ちも小説の中でははっきり書かれていないので色んな解釈があるのですが、わたしの解釈は瓦屋さんの発言と同じです。
私はかなりラヤダーに共感して読んだので、フリスの気持ちはどうだったのか、実は未だによく分かっていなかったりします。

小さなエピソードは自分の高校時代のものを使ったりしてます。
いきなりそんなに仲良くないギャルの子にチアやろうぜ!って言われてむむむ無理です〜〜!!ってなったのとか実話です。
むちむちで釣り目一重のセクシーなギャルちゃんでした。
運動神経ゼロなのでザリガニのように後ずさって辞退しました。

ありがたい事に、「続きは無いのですか?」とたまに聞かれます。
最初は尻切れトンボな話ってことかな…?とネガティブに捉えてしまっていたんですが(性格…)、今は続きが気になると思っていただけてるのかな?と思っています。ポジティブに。

純粋に「この話の続き」という意味ででしたら続きは描きません。
私としては最終ページできちんと物語を閉じたつもりなので。
瓦屋さんは、真面目で、勉強もそこそこ出来て、地味なヲタクの女の子です。
瓦屋さんはエリちゃんに伝えたい言葉を、まだ一つも持っていません。
エリちゃんは、かわいくて、勉強はちょっと苦手だけど、愛されて育ってきた人気者の女の子です。
エリちゃんにとって瓦屋さんは、優しく賢い友達で、クラスメイトの1人です。

瓦屋さんは20歳になっても30歳になってもきっとエリちゃんの事を思い出しますが、エリちゃんはどうでしょう。
それは私にも分からないです…。
もしも同窓会で会うような事があったら、エリちゃんが瓦屋さんの名前を覚えていてくれて、エリちゃんの方から声を掛けてくれたらいいなと私は思います。



超蛇足で超余談ですけどエリちゃんのモデルは亀井絵里ちゃんです。。。
私の中の、かわいい、かわいい、とってもかわいい、何考えてんのか全然わかんない、女の子の象徴のような子なので、可愛い女の子といえば亀井ちゃんなのです。。。